日本でも簡単に用意できる薬膳料理

日本でも簡単に用意できる薬膳料理

日本でも簡単に用意できる薬膳料理

薬膳料理と聞くと、複雑で料理するのは難しそう・・というイメージを持たれるかもしれません。しかし日本でも、おうちにある食材で薬膳料理を作ることが可能です。

 

そもそも薬膳とは、東洋医学をベースに個々の体質やその日の体調に合った食材で調理する健康料理のことです。薬膳料理に体の免疫力をアップする食材を摂りいれることで、病気を未然に防ぐことができます。

 

また病気とは言えないまでも、身体がちょっとだるい時などの体調不良の予防や改善にとても効果的です。旬の食材を料理することや、胃腸の調子が悪いときにおかゆを食べることなども薬膳になります。

 

身近な食材で作る薬膳料理のコツとは?

薬膳料理の作り方の本では、高価な食材を使うことが勧められている場合がありますが、そのような食材がなくても薬膳料理は作ることができます。普段使っているお肉や魚、そして色のついた野菜をバランスよくひとつの鍋にいれて盛り付けるだけで薬膳料理の完成です。

 

薬膳料理によく使用されている朝鮮人参やクコの実、松の実などがなくても薬膳の考え方に沿っている料理であれば薬膳料理と言うことができます。ですから、日本伝統的な料理に調味料を加えるだけで薬膳料理にすることができるのです。

 

日本にある身近な食材として長ネギとゴマ、ピーナツなどを使った料理は、健康を増進させる良い薬膳料理になるでしょう。

 

日本の食材で夏の薬膳料理を作ってみよう!

蒸し暑い日が続く日本の夏を乗り切るため、薬膳を取り入れて体力を付けるにはどうしたら良いでしょうか?

 

薬膳では夏の性質を”炎熱”と言い、外気だけでなく、体や心にも変化が起こることを表しています。そのため、熱を冷ます作用や解毒作用があるきゅうり、とうがん、トマト、すいか、にがうりなどの食材、また水分を補うきゅうり、トマト、長芋、梨などを食材として摂りいれます。

 

夏の暑さからくる精神的なイライラを抑制し安定させるために心を落ち着かせることができる小麦、ハスの実、鶏卵、牛乳なども薬膳料理の材料となります。毎日冷房設備が整っている場所にいる場合、しょうがや唐辛子、山椒などの発汗作用のある食材を摂りいれて体温調節し、汗をかくことも薬膳の考え方です。

 

まとめ

薬膳料理は、身近にある食材でも料理することができます。旬の素材を摂りいれ、薬膳の考え方に沿った料理をすることはすなわち、立派な薬膳料理となります。

 

自分の体質、また体調にあった食材と旬の食材をバランスよく摂りいれて、身近にある食材で薬膳料理に挑戦しましょう。

関連ページ

非加熱でできる薬膳料理
加熱しているものはその栄養素を壊してしまうので、非加熱のものを購入し、非加熱で摂りいれることが大切です。
代謝を高める薬膳と調理方法
松の実に含まれている脂質には血液をサラサラにする働きもあるので血流の流れが良くなり、代謝のアップはもちろん、冷え性を予防したり改善することもできます。
普段の食事で予防できる病気
栄養素を補うためにサプリメントを服用する人もいますが、やはり食事からの栄養素を摂ることに越したことはありません。では何を食べれば病気を予防することができるでしょうか?
民間療法にも生かせる薬膳の知識
民間療法とは、長い期間にわたり広く民間で伝承されている治療法のことです。よく”おばあちゃんの知恵”という言葉が民間療法の別名として使われていますが、昔から言い伝えられている経験に基づいたアドバイスであるという考えが含まれています。
代謝を高める食材とは
しょうがには発汗作用や保湿作用があることから、漢方や薬膳によく使われている食材で、風邪や冷え性などの民間薬として昔から重宝されています。しょうがの辛みとして”ジンゲロン”と”ショウガオール”という成分が含まれています。
薬膳に共通する考え方
食べる人の体調をみながら季節に合わせた適した食材で料理を作り、それを食することが薬膳の基本的な考え方となっています。
薬膳スープごはんのレシピと作り方
薬膳スープごはんは、普段の料理に薬膳食材を加えるだけで簡単に作ることができます。スープごはんなので、それだけ作れば満足の1品とすることができます。
免疫力を高める食材と薬膳調理
免疫力を高めることで、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくすることができます。逆を言うなら免疫力が下がっているなら容易にウイルスが体内へ入り込み感染症にかかりやすくなってしまうということです。
薬膳資格を取るには
薬膳資格の取得は容易なことではありません。では薬膳資格で求められている知識にはどのようなものがあるのでしょうか?
エネルギー補給できる食材とは
卵は、慢性疲労や肩こりなど”気虚”に効果があることで、ギリシャ時代からその効能が認められ、エネルギー補充として親しまれている食材です。
スパイスを使った薬膳料理の例
スパイスを使った薬膳料理の代表として薬膳カレーを挙げることができます。薬膳カレーとはどのようなカレーなのでしょうか?それは健康効果はもちろん、美容効果まで期待することができるカレーです。
消化を良くする食材とは
消化に良い食材とは、胃に負担がかからず、消化にかかる時間が短いことを意味します。なので胃腸が弱っている・・と感じるときは、消化に良い食材を摂ることで、胃に負担をかけずに、胃腸の回復へとつなげることができます。
中医学を参考にしよう
中医学(ちゅういがく)、つまり中国伝統医学はおよそ4,000年も前に発祥し、中医薬学の理論と臨床経験に基づく長い歴史をもっています。
家庭でもすぐに作れる薬膳料理
薬膳料理初心者の方はまず何かをプラスして作ることができる薬膳料理でメニューレパートリーを増やしてみるのはどうでしょうか?
薬膳料理の考え方と有効成分
薬膳は東洋医学に基づいた漢方の考え方のひとつで、その人の体質、つまり証(あかし)と、食材自体がもっている薬効や効能を重視しています。薬膳を食べる人の体調や体質に合った旬の食材を使用することで、大きな病気にかかる前に未然に防ぐことができます。
メディカルハーブでホルモンバランスを整えよう
メディカルハーブとは自然療法のひとつです。自然療法では、人の身体は健康な時一定のバランスが体全体に保たれていますが、そのバランスが崩れた時に元の状態に戻す力が体内で働くことを考えの基本としています。つ
滋養強壮に効果がある薬膳と調理方法
滋養とは、身体に養分、つまり栄養素を染み込ませることを指して使われる言葉です。強壮とは、精力を含め、身体を強くて元気にするという意味があります。
薬膳に使いやすいスパイスや乾燥食材
薬膳の基本は、自分の体調に合った食材を見つけることから始まります。毎日の仕事や家事などで身体が疲れているなら、胃腸も疲れているはずです。
消化吸収を促進する薬膳食材
薬膳の基本は、自分の体調に合った食材を見つけることから始まります。毎日の仕事や家事などで身体が疲れているなら、胃腸も疲れているはずです。
子どもでも食べられる薬膳料理の作り方
子どもでも市販のカレールーを使わずに薬膳スパイスで作るヘルシーカレーをおいしく、そして安心して食べることができます。ではさっそくその作り方を見てみましょう。
作り置き食材の安全な保管方法
作り置き食材を安全委保管するためには、保存容器がポイントとなってきます。食材を入れる前に保存容器を消毒することで、保存中に細菌が繁殖することを防止することができます。
薬膳と言われる食材はなに?
薬膳は身体に良いというイメージはあっても、具体的なことを知らない方がほとんどです。そもそも薬膳とは中医学に基づいて作られる料理のことで、普段身近にある食材をはじめとし、漢方で有名な生薬なども使用して健康や美容効果を得ることができます。
血液をきれいにする食材とは
体内を循環している血液がドロドロしている状態を、東洋医学では”汚血(おけつ)”と呼んでいます。血液がこのような状態だと、顔色が悪くなり、慢性の肩こりや頭痛、そしてお肌の天敵であるシミの原因となります。
薬膳味噌汁を作り置きする方法
日本人の食卓に欠かすことができない1品として味噌汁があります。しかし毎日出汁をとったり、具材を下ごしらえするのは面倒・・と感じておられる方も少なくありません。