免疫力アップも期待できる薬膳の基礎知識
健康志向の高まり
話題になっている健康志向の高まりが1つです。
食材を通して人体の活力を向上
「食材を通して人体の活力をアップさせる」というのが、薬膳といえます。
薬膳のコンセプト
薬膳のコンセプトとして、スパイスやハーブなどがよく使われます。
「薬膳」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?薬膳とは、漢方の理論に基づいて食材が持つ作用を組み合わせた食事のことを言い、民間療法のようなもので薬膳料理は、中医学に基づいています。人間の身体は春夏は、暖かいので活発な陽気が盛んになるので体の中には暑さが溜まります。
逆に秋冬は、寒くなってくるので体が鎮静化して体の中に寒さが溜まります。ですから、それぞれの季節に合わせて春夏は体を涼しくして水分を補い気力を補うものを食べます。
秋冬には、体を温めて血液の質を良くするように流れを良くして、栄養を補うものを取るようにしてバランスのとれた体の状態を維持するようにします。
このように食材自体が持っている効果を組み合わせることにより、料理として摂るのが薬膳で、これを続けることによって臓腑の機能も向上し、免疫力や、自然治癒力を高め、滋養強壮として日々の健康を保ってくれます。また、疫病の予防や、あらゆる症状の緩和や治癒、体質の改善などに繋がっていくのです。
免疫力アップしてがん予防にオススメの食材や生薬には、ブロッコリーや、きくらげ、にんじん、たまねぎ、大根、山芋、レンコン、カボチャ、トマト、キュウリ、ニンニク、唐辛子、ゴーヤ、カリフラワー、キャベツ、チンゲン菜、梨、キウイフルーツ、パパイヤ、ハトムギ、大豆、くるみ、ゴマ、落花生、クコの実、菊花、サンザシ、椎茸、牛肉、羊肉、スッポン、アヒル肉、鯉、鶏卵、ココア、お酢、緑茶、冬虫夏草、松花粉などがあります。
漢方薬の生薬のように食材一つ一つに薬理作用があるとするのが薬膳の考え方になります。体調や季節に合わせて取り入れることによって体調管理に役立てることができます。また、食材を組み合わせることによってさらに効能が高まるものがあります。例えば、免疫力強化の効能を高める組み合わせだとします。
ギンナンと干しシイタケ、びわと焼酎、明日葉とニンニクなどが挙げられます。また、抗がん作用の効果を高めたい時にブロッコリーと組み合わせるとします。ブロッコリーと、椎茸、ニンニク、トマト、カリフラワー、アスパラ、山芋、グリンピース、イカ、赤ワインなどが挙げられます。薬膳を極めて免疫力アップしてみるのはいかがでしょうか?
薬膳が体に良いのはなぜ?
薬膳のコンセプト
個々の体質にマッチする食材を選択して美味しい料理に仕上げるのが薬膳となります。
個々の体質を「気・水・血」という3つの要素
気力(生命エネルギー)、水分、血液のことですが、この3つの要素がバランスよく成り立っている状態が健康体で、バランスが悪い状態が不健康状態となります。
食材がどこに作用するか
足りない物を補ったり不要なものを除いたり、調和を図ったりして健康を目指していきます。
薬膳でPMSや冷え性改善も期待できる
成人した女性の二人に一人は、冷えの症状があると言われているのをご存知でしょうか?冷えと共に肩こりがある人は、冷え性改善に血流を良くするニンニクやニラ、くず、黒砂糖などがおススメです。
また、貧血気味で寒さに弱い人は、人参、なつめ、きくらげなどの血液を増やす食材が良いでしょう。また、胃腸が弱くて冷えやすい人は、カボチャ、カブ、エビなどでお腹を温めることができます。
そして、頭痛や腹痛などの月経痛、吹き出物やイライラなどの「PMS(月経前症候群)」など婦人系のトラブルは、女性ならば誰でも経験があるものです。このような悩みも薬膳で緩和することができます。
腹痛の改善には、フェンネルシード、しょうが、シナモン、黒砂糖、アナゴなどが挙げられます。フェンネルシードを軽く炒って、しょうが、シナモン、黒砂糖にお湯を入れます。このスパイスティーは、子宮周りの冷えを改善します。頭痛には、タコ、春菊、冬瓜が挙げられます。
タコには血を補う作用があるので、貧血や冷え性、頭痛の改善に役立ちます。春菊は、香りが良くイライラやのぼせ、頭痛などを緩和し、熟睡できない人にも効果的です。冬瓜は、皮や種に効果があるので、柔らかく火を通していきます。
吹き出物には、ヘチマ、ゆりね、枝豆、オクラ、人参、さやえんどう、菜の花、桃、梨、ハトムギ、納豆、パセリなどが挙げられます。
人参は、肌や粘膜、胃腸などを健やかに保たせ、免疫力アップさせます。さやえんどうは、解毒や浄化作用があるので、吹き出物の改善に役立ちます。イライラには、セロリ、春菊、ゆりね、ピーマン、ほうれん草、メロン、ライチ、シソ、バジル、三つ葉、牡蠣、牛乳、紅茶、緑茶などが挙げられます。
セロリは、精神安定作用のあるカルシウムも含んでいるので効果的です。葉の部分は気持ちを鎮める薬効が含まれていますのでスープなどに入れると良いでしょう。ゆりねもリラックス効果が高いので一緒に摂取すると薬効が高まります。このように薬膳料理を普段から続けていくことで効果が望めますし、PMSや冷え性改善にも効果が期待できるのです。
薬膳に欠かせない食材の知識と調理法
まず、青の働きは余分な熱を鎮めて、のぼせや気分の高まり、イライラを改善します。食材は、セロリ、ミント、芹、緑茶、ほうれん草、三つ葉、春菊、レタス、笹の葉などが挙げられます。注意することは、胃が弱くて冷えを感じている時は摂りすぎに気を付けます。
赤の働きは、血液を補って貧血傾向を改善します。食材は、クコの実、人参、グランベリー、レバー、マグロなどが挙げられます。注意することは、胃腸が張っている時は摂りすぎないように気を付けます。黄の働きは、消化機能を整えてくれ、下痢気味の改善や、気力の衰えを改善します。
食材は、味噌、大豆、ジャガイモ、パイナップル、カボチャなどが挙げられます。注意することは、過剰摂取しないことです。白の働きは、呼吸気道と皮膚を潤してくれます。食材は、大根、カブ、白木耳、白ごまなどが挙げられます。注意することは、冷え性がひどいときは生食は控えます。
黒の働きは、発育促進や老化防止、滋養強壮の働きがあります。食材は、黒豆、黒ゴマ、イカスミ、エビ、牡蠣、スッポンなどが挙げられます。注意することは、二日酔いや腫れたニキビがある時は摂りすぎに気を付けます。薬膳料理の調理方法の一つは、スープにすることです。
食材の効能が溶け込みやすく、スープは薬膳の基本になります。野菜や肉など一緒に煮込みます。調理方法の2つ目は、粥にすることもできます。米やアワ、麦などに生薬や食材を合わせるのです。胃腸に優しく消化にも良いので病院食でも有名です。調理方法の3つ目は、ジュースにすることもできます。
新鮮な果物や野菜を絞ったものです。調理方法の4つ目はお茶にします。沸騰したお湯に茶葉や食材をブレンドして薬効を抽出します。お湯の中に煮だす方法もあります。調理方法の5つ目は、お酒にする方法もあります。
生薬や食材をお酒につけるのです。お酒には、薬効を抽出しやすくさせたり薬効作用を全身に行き渡らせる働きがあるので効果的です。
おいしく健康に良い薬膳料理の作り方
では、おいしくて健康にも良い薬膳料理の作り方を見ていきましょう。白合根とブロッコリーの煮物の料理方法です。4人分の材料は、ブロッコリー150グラム、キクラゲ5グラム、百合根50グラム、人参100グラム、鶏がらスープ100cc、牛乳10cc、塩適量となります。
まず、ブロッコリーは食べやすいサイズに小分けして軽く塩ゆでし、水気を切ります。キクラゲは、ぬるま湯で戻して石づきを切り落としておきます。人参は3センチの表紙切りにし、百合根は外側から1枚ずつ外して水洗いします。
鍋に鶏がらスープを入れて火にかけ、煮立ってから人参、キクラゲ、百合根を鍋に入れて5分くらい煮込みます。そして、ブロッコリーと牛乳を加えて塩で味を整えて混ぜ火を止めます。これで完成です。キクラゲやブロッコリー、人参は免疫力アップや抗がん作用もあります。
また、百合根と人参を組み合わせることにより、相乗効果でより吸収を良くするのです。次の薬膳料理は、冬瓜と春雨の野菜スープです。4人分の材料は、冬瓜200グラム、ブロッコリー100グラム、ほうれん草100グラム、シイタケ80グラム、むきえび100グラム、春雨50グラム、クコ30グラム、鶏がらスープ800cc、ネギ20グラム、サラダ油小さじ2、塩適量です。
まず、春雨は熱湯で戻して水気を切ります。冬瓜は皮と種を取って薄切りにします。ネギはみじん切りにして、シイタケは4分の1に、ブロッコリーは食べやすいサイズに小分けにし、ほうれん草は4センチにカットします。鍋に油を熱してネギを炒めて香りが立ったら、むきえびを加えて2分くらい炒めます。
他の鍋に鶏がらスープを入れて温め、炒めたエビ、シイタケ、残りの野菜や春雨を加えて煮ます。火が通ったらクコの実を加えて、塩で味を整えて完成です。薬膳料理は忙しい人の滋養強壮になりますので、取り入れてみると良いでしょう。
薬膳やスパイスやハーブなどの香辛料の健康効果についてかいつまんで紹介してきましたが、これらの素材や料理法には女性には特にうれしい美容効果も見込めます。
料理に役立つ漢方・薬膳系資格ランキング
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- 薬膳の食養生のノウハウは知っておきたい知識
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- 薬膳に関するスキルをさらにアップ
- 漢方の基礎知識や歴史、四季と養生
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美容と健康に良いのは「薬膳資格」
病気になる前の未病の段階から積極的にアプローチ
薬膳は私たちの健康や美容に影響をもたらす料理法
薬膳に関するスキルアップ
一番役立つのは「薬膳調整師資格」
一番役立つ資格は、日本安全食料料理協会(JSFCA)が主催する、「薬膳調整師」の資格です。薬膳調整師は、薬膳の基礎知識や、薬膳に対する一定以上の理解そして漢方的な観点から見た各種食材の効能などの知識を有する人に対し与えられる資格です。
薬膳とは、漢方の理論に基づいて食材が持つ作用を組み合わせた食事のことですが、野菜・乾物・果物・魚・肉の食材についてその効能を漢方的な観点からだけでなく、現代の栄養学に基づく観点からも学習していくのです。
薬膳調整師認定試験は、家族の健康を考える主婦の人や薬膳に関連した仕事をしていて、さらにスキルや技術を高めたい人に人気の資格になります。また、薬膳調整師認定試験は、在宅受験のスタイルを取っているので、自宅で試験を受けることができます。
受験の申し込み方法は、インターネットから必要事項をフォームに入力して完了になります。後日自宅に受験票や問題用紙が届くのでその時に受験料10,000円(税込み)を宅配業者に支払います。
その後は、定められた試験期間内に受験を行って、解答用紙を協会に送付すると受験終了になり、合格判定を待つだけになるのです。このようにすべての手続きを自宅で行うことができるので、支払いに出かけたり、受験会場に行く交通費もかかりません。
薬膳調整師の資格を取るのにお勧めなのが、「諒設計アーキテクトラーニング」の「漢方・薬膳W資格取得コース」です。このコースは、漢方・薬膳の基礎的なことや、その効果、有効的な取り入れ方、色々な薬膳料理など、漢方・薬膳について楽しみながら学習することができる講座になっています。
薬膳レシピと聞くと、特殊な漢方の生薬を使用したもののように思いがちですが、そうとは限りません。講座では、日常手に入る食材で作れる薬膳料理や薬膳酒、薬膳茶のレシピを学べるためすぐに自分の生活に取り入れることができる内容になっているのです。
このコースでは、日本安全食料料理協会(JSFCA)が主催する「薬膳調整師」の資格だけでなく、「漢方コーディネーター」の資格2つを取得することができます。
さらに、「漢方・薬膳W資格取得スペシャル講座」ならば、この講座を卒業すると、試験を受けなくても2つの資格を取得できるのでおススメです。
美容と健康に良いのは「薬膳資格」
薬膳とは、漢方の理論に基づいて食材が持つ作用を組み合わせた食事のことを言います。そして薬膳料理は、中医学に基づいており、効率よく体のバランスを整える料理のことなのです。薬膳において大切なことは、すべての食物に効能があるということです。
私たちがいつも食べて口にしている野菜や穀類、肉、魚にはいろんな効能があり、季節によって旬を迎える食べ物を調理して食べることが私たちの身体に良いということなのです。薬膳を普段から続けていくことで効果が望めますので取り入れたいものです。
ストレスの多い社会の中で仕事や家事などの忙しい日々を過ごしている人は、知らないうちに疲れやストレスが溜まりやすくなっており、女性は男性よりもホルモンのバランスが崩れやすくなります。そして、冷え性や肌荒れ、体の不調を経験して漢方薬に頼ることもあるでしょう。
しかし、薬膳は女性が悩みがちな冷え性や、PMS((月経前症候群)の改善にも効果が期待できるので、体質を改善してくれる漢方薬膳は、体調を整えて健康と美しさをもたらしてくれる女性にとって強い味方になってくれるでしょう。
漢方・薬膳を生活の中に取り入れて、忙しい毎日でも生活をより充実させたいと思っている人は、自宅でも学ぶことができる通信講座が良いでしょう。学ぶだけでなく、役立つ資格も取得することができるのです。
「薬膳調整師」の資格や、「漢方コーディネーター」の資格があるならば、自宅に友達を招いて漢方の効能や薬膳レシピの紹介など講師として指導することができます。また、資格を取得することによって飲食業やホテル業界や料理教室での仕事の幅が広がるのです。
もちろん、薬膳料理は忙しい人の滋養強壮になって、家族や大切な人の健康を配って健康で明るい家庭を作ることもできますから、この機会に薬膳について学んで「薬膳調整師」の資格を取得しましょう。
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